口内炎の原因と治し方

口内炎

今回は口内炎のお話です。

口の中の症状って、他の外傷などよりは
比較的早く治りやすいものですが、
口腔内は毎日の食事などで刺激も多いし、
そのたびに痛くて、ストレスも溜まりますよね。

目次(クリックで飛べます)

口内炎の原因

口内炎は

  • 口腔内の不衛生
  • 夜更かし等の生活の乱れ
  • 疲労
  • ストレス
  • 栄養の偏り

などが原因で発症する、
と言われています。

その他、
口の中を噛んでしまったりなど
様々です。

口内炎の種類

口内炎にはいくつか種類があり、
その症状によっては
一般用医薬品では
対応できないものもあります。

  • アフタ性口内炎
    アフタ(楕円形の偽膜性小潰瘍)
    形成する口内炎。
    中央に浅いくぼみがあり、
    白っぽく見える。
  • カタル性口内炎
    紅斑性口内炎ともいわれる、
    口腔内に境界がはっきりしない、
    赤い斑点や腫れが生じる症状。
  • ウイルス性口内炎
    カンジダなどのウイルスによる
    口内炎。
    赤くただれ、びらんが生じる。
    カンジダ性口内炎の場合、
    白いコケ状の斑点が出現する。
    体力や免疫力が低下すると
    発症しやすい。
    通常痛みはないが、
    ただれると、痛みが伴う。
ギモンくん

この他
アレルギー性口内炎や
ニコチン性口内炎もあるよ!

一般用医薬品、特にステロイド製剤を使用する場合、
アフタ性口内炎に限ります。

口内炎の薬の成分

成分は、外用薬では

  • ステロイド(トリアムシノロン)
  • 消炎薬(アズレン)

内服薬(飲み薬)では

  • ビタミンB群
  • トラネキサム酸

これらの有効成分が配合されています。

ギモンくん

意外と種類が少ないね!

ステロイド(トリアムシノロン)

ステロイド
炎症を抑え、
口内炎による潰瘍(かいよう)
腫れ、痛みを軽減させます。

軟膏や、貼付剤で
患部を保護することができる、
一般用医薬品での治療の
基本となる成分のひとつです。

ギモンくん

症状がひどい時はこれ!

消炎薬(アズレン)

消炎薬(アズレン)
消炎、創傷治癒促進作用があり、
口内炎による潰瘍(かいよう)や
痛みを軽減させます。

スプレー剤で手が届きにくい場所にも
使用できる、
一般用医薬品での治療の
基本となる成分のひとつです。

※一般的には
症状が重い場合はステロイド、
軽い場合はアズレン、

という選択になります。

ギモンくん

ステロイドに
抵抗がある人はこっち!

抗炎症成分として
グリチルリチン酸が配合されている
お薬もあります。

ビタミンB群

ビタミンB群
目立ったリスクも少なく、
その欠乏によって
口内炎ができている人には
効果が期待できる成分です。

栄養の偏りを改善することで
症状の改善も期待できます。

ギモンくん

口内炎を繰り返す人は
欠乏してるかも!

ビタミンB群についてはこちら↑にも書いています。

トラネキサム酸

トラネキサム酸
肝斑改善作用により
症状を改善します。

ただし、基本的には
刺激や二次感染を防ぐという意味でも
口内炎の治療には外用薬の方が
適しているので、

お客さん

塗り薬や貼り薬が苦手!
内服薬で直したい!

という人以外には
外用薬の方がオススメです。

口内炎の薬の剤型

口内炎のお薬には

  • 塗り薬(軟膏剤)
  • パッチ(貼付剤)
  • スプレー剤
  • 飲み薬

があります。

塗り薬(軟膏剤)

  • 患部が複数ある
  • 比較的面積が大きい

こういった場合に適しているのが
塗り薬(軟膏剤)です。

軟膏は広範囲に使いやすく、
ステロイドアズレン
どちらからも選ぶことができます。

パッチ(貼付剤)

  • 患部が単発
  • 比較的面積が小さい

こういった場合には
パッチ(貼付剤)の方が適しています。

貼付剤は患部を覆うことで
よりダイレクトに保護できるので
痛みや刺激を
すぐになんとかしたい場合に便利です。

ギモンくん

アズレンの貼付剤は
ないので注意!

薬剤の有効時間の違い

薬効の発現は、
軟膏が薬剤を塗った直後から
なのに対し
パッチは約15分経過後から
となっています。

ギモンくん

じゃあ軟膏の方が
良いね!?

ただし、軟膏の場合
薬剤付着時間が約1時間なのに対し、
パッチは1〜2時間と長く、
また、塗布1時間後の薬剤濃度も
パッチ剤は軟膏の約5倍となっています。

ギモンくん

薬効の継続時間で選ぶなら
パッチ!

溶けるパッチと溶けないパッチ

パッチ(貼付剤)には
口の中で
溶けるタイプ溶けないタイプがあります。

溶けるタイプのものは、
口腔内の患部に貼っていると
時間の経過とともに溶けてなくなります。

溶けないタイプのものは、
時間が経つと自然にはがれてくるので
はがれたパッチは飲み込まずに捨ててください。

※一応、添付書には
万一飲み込んでしまっても
消化されずに体外に排出される
=体に害はありません。

とあります。

ギモンくん

第一三共のトラフルダイレクトaは
溶ける!
大正製薬の
口内炎パッチ大正クイックケアは
溶けない!

スプレー剤

スプレー剤は
吹き付けることで
手の届きにくい場所にも
使用できる
ので
そういった場所にできた口内炎に
適しています。

ただし、スプレー剤には
ステロイド製剤はありません。

ギモンくん

アズレン一択!

飲み薬(内服薬)

ビタミンB群などの栄養素や
抗炎症成分のトラネキサム酸
配合された薬がありますが、
基本的に口内炎の治療には
内服薬よりは外用薬の方が良いので

理由があって内服薬で治したい、
という場合以外はオススメしません。

医療機関での受診が必要な場合

  • 症状が口腔内全体の場合
  • 唇や口周辺の皮膚にも
    広がっている場合
  • 発熱や、全身にダルさがある場合

こういった場合は
カンジダやウイルス感染(ヘルペス等)、
自己免疫疾患(天疱瘡など)
疑いがあります。

薬を使っても
症状が改善しない場合、
悪化している場合、
症状が長引く場合は
医療機関での受診をお勧めします。

※市販薬による口内炎の治療は
他の症状がなく、1か所に限定して
症状がある場合に限ります 。

お客さんがお求めだったお薬

お客さんでケナログをお求めの方が
いらっしゃいました。

ケナログ、
本当に滅茶苦茶よく聞かれます。

ギモンくん

口内炎といえば、
ケナログ!

そういうイメージが
あるのかもしれません。

お客さん

前に使っていて良かったので
また同じ薬を使いたい。

ということもありますよね。

2018年12月26日 
ケナログ口腔用軟膏0.1%の販売中止について

ケナログは知名度の高い商品ですが、
販売中止になっています。

成分などに問題があるためではなく、
メーカーさんの採算等の事情と聞いています

代替で主要成分とその配合量が
同じ商品を紹介しました。

どちらもケナログと同じく

トリアムシノロンアセトニド

1g中0.1g配合されています。

ちなみにそのお客様は
トラフル軟膏PROクイック
お買い上げでした。

口内炎は比較的治りが早いですが、
ステロイド剤なので
長期連用にはご注意ください。

ギモンくん

長期連用は避ける!

口内炎

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