イボ、魚の目とタコの違い、治し方

今日はイボ、魚の目、タコのお話です。

お客さんに
顔にできたイボの治し方
について聞かれました。

ドラッグストアの商品では、
顔って時点で
結構黄色信号が灯っているわけですが、
（一般用で顔に使える塗り薬は限られているので）
そのお客さんには飲み薬をオススメしました。

イボ。

漠然としたイメージで、
よくわからない症状ですね。
あと、魚の目とか、たこも。
何か知らないけど、
いつの間にか
足の裏にうおの目ができてしまっていた。

そんな経験、ありませんか？

イボって何？

イボは
「皮膚から盛り上がっている小さなできもの」
の総称で、
ザックリ大きく分けると
ウィルス性のイボと、
老人性のイボがありますが、
原因の大半が
ウイルスの感染（ウイルス性）によるもの
だと言われています。
ウイルス性のイボは１、２年ほどで
自然に治ることが多いのも特徴です。
表面がザラザラした、固いイボもあります。

• 炎症、又は傷のある患部にある場合
  （細菌感染の可能性がある）
• 水いぼ
  （子どもに多い、小さな丸いイボ。
  痛みもかゆみもないが、
  まれに全身に広がったり、
  他の子どもにうつります。
  ウイルス感染）
• お年寄りに多い、黒褐色の扁平なイボ
• 肛門周囲や外陰部にできたイボ
  （性感染など）
• 体にたくさんできたイボ
  （ウイルス感染）

上記の症状の場合、
医療機関での受診をオススメします。

魚の目、たこって？

中心に魚（さかな）の目のような芯があり、
円錐状に盛り上がって皮膚の内側に向かって
厚くなっている、
足の裏にできて、押すと痛い。
これが魚の目ですね。
（医学的には鶏眼、というそうです）
タコは逆に、皮膚の外側が厚くなったものです。
うおの目と違い、身体のあちこちにできて、
痛みもないです。
ペンだこが一番わかりやすいですね。

発症の原因

ペンだこをイメージするとわかりやすい
と思いますが、
皮膚の一部が
慢性的に摩擦や圧迫などの
刺激を受けるとできるようです。
足の裏は日常生活でも靴を履いたり、
歩行などで毎日刺激にさらされる部分なので
こういった症状が発症しやすいようですね。

お薬について

イボ・魚の目・タコに使用するお薬について
説明していきます。

お薬の効果

上記で紹介した湿布薬、
サロンパスなどに含まれる成分、
サリチル酸の腐食作用を利用したお薬が主流です。

角質を軟化させて取る、という方法です。

なので、いぼに使用する場合、
角質化した固いいぼに限定されます。

足底などにできる、
ウイルス性のいぼに使用すると
悪化することもあるので注意が必要です。

皮膚病や感染がなく、
角質が固くなった軽症のものに使用してください。

お薬の形状

基本的に絆創膏タイプのものがメインですが、
液状、ジェル状のお薬もあるので
絆創膏が貼りにくいような部位の場合、
そちらを使用します。

液体だと垂れてくるような箇所の場合、
垂れにくいジェル状を使用すると良いですね。

これはお客さんによく聞かれることですが、
形状による成分差、
効果の差のようなものは特にないです。

内服のお薬

ドラッグストアで売っている範囲のお薬では、
ハトムギの種子を原料にした生薬成分、
ヨクイニンがお勧めです。

いぼの除去の他に
吹き出物や
にきびなどの肌荒れの改善、
炎症を抑えたり、むくみの改善、
神経痛・筋肉痛の症状の緩和
などの効果もあります。

お薬の紹介

症状別にお薬を紹介していきます。

いぼ（肌の薄い顔などに出た場合）

首や顔、お腹、背中など、
皮膚の柔らかい部分のイボが気になる方に。
3才から服用可。

いぼ・うおの目・たこ共通

構造として
サリチル酸の腐食作用で軟化させて取る、
という方法は共通しているので、
お薬も共通します。

サリチル酸の他に、
局所麻酔成分であるジブカインも
配合されています。
液体タイプ。

サリチル酸配合。
こちらはジェルタイプ。
垂れずに浸透して、しっかり留まります。

切って使う絆創膏タイプ。
シート全体に薬剤が配合されているので便利。
サリチル酸配合。

足の指用の絆創膏タイプ。
サリチル酸配合。

こちらは【保護】パッド。
（薬剤なし）
痛みを抑えながら、
自然に治る環境を整えます。