アレルギー性鼻炎の点鼻薬の選び方と、オススメの点鼻薬

点鼻薬

こんにちは、TBです。

今回は点鼻薬です。

ドラッグストアに行くと、
点鼻薬、たくさんありますね。

ウチの店なんか、特にそうですが
陳列商品の多いお店だと
10種類、20種類並んでいたりします。

ギモンくん

めっちゃ迷うんやけど、
何が、どう違うん?

症状によって
選ぶ有効成分が違います。

そんなわけで、
点鼻薬の違いと選び方のお話です。

この記事の内容
  • 点鼻薬の成分について詳しく紹介
  • 点鼻薬の商品の紹介
こんな人に読んでほしい!
  • アレルギー性鼻炎の方
  • ドラッグストアを良く利用される方
目次(クリックで飛べます)

点鼻薬は有効成分で使い分ける

有効成分を分類すると
こんな感じになります。

スクロールできます
分類具体的な
成分名
くしゃみ・鼻水鼻づまり
ステロイド剤べクロメタゾン
フルニソリド
プレドニゾロン
抗ヒスタミン成分ケトチフェン
クロルフェニラミンマレイン
血管収縮剤ナファゾリン
テトラヒドロゾリン
×
局所麻酔成分リドカイン
ジブカイン
×
抗アレルギー成分クロモグリク酸ナトリウム
成分と有効性の比較
ギモンくん

「鼻水」と「鼻づまり」は
別の症状なんだね!

ステロイド

ステロイド成分は
鼻粘膜の炎症を抑えることで
くしゃみ・鼻水・鼻づまり
鼻炎三大症状を解消することができます。

ギモンくん

オールマイティ!

ステロイドは、そのイメージから
鼻炎が酷くなった時の「最終手段」のように
思われがちですが、
鼻炎の三大症状全てに効果があり、
効果も高く、副作用も少ないのが特徴です。

ギモンくん

軽症でも使える!

抗ヒスタミン成分とともに
すべての段階の鼻炎症状の
第一の選択肢として挙げられる成分です。

効果・安全性に優れていて、
抗ヒスタミン薬のように
「眠気」を催すこともない、
血管収縮剤のように
連用で薬が効きにくくなったり
薬剤性鼻炎を起こしたりする
心配もない、
ステロイド成分ですが
効果が現れるまで
早くて12時間程度、
遅くて1、2日かかることもある、

というデメリットもあります。

ギモンくん

使っても
すぐ効くわけじゃない!

抗ヒスタミン成分

抗ヒスタミン成分は
鼻づまりの症状がなく、
ステロイドを避けたい場合

使用します。

ヒスタミンをブロックすることで、
くしゃみ・鼻水の症状を解消します。

ギモンくん

花粉症の諸症状を緩和する!
点眼薬にも配合されてるね!

市販のステロイド点鼻薬と比較すると
効き始めがやや速い、
というメリットがあり、
使い始めの2、3日目くらいは
「ステロイドより効く」とされていて
一時的なくしゃみ、鼻水の場合では
抗ヒスタミン成分の方が適している、
と言えます。

※5日以上から
ステロイド成分が追いつき、
2週間程度の連用になると
ステロイドの方が効果が高くなる、
とされています。

抗ヒスタミン成分は
「鼻づまり」には効果がないので
その症状がある場合は
ステロイド製剤の方が
適している、と言えます。

たとえば…「突発的な症例」

  • 掃除などでホコリを吸ったために
    起こる「くしゃみ」「鼻水」
  • たまたま動物のいる環境に
    遭遇したために起こる
    =日常的ではない
    「くしゃみ」「鼻水」

血管収縮剤

血管収縮剤は、
血管を収縮させることで
鼻づまりを解消します。

効果は一時的ですが
速効性があり、
「どうしても、すぐに
鼻づまりを解消したい場合」

一時的な緊急措置として
利用するのに有効です。

ギモンくん

噴霧して
5〜15分くらいで効く!

  • 速効性で優れているが、
    効果は一時的なもので
    長続きしない。
  • くしゃみ、鼻水には効果がない
  • 2週間以上の長期連用をすると
    薬剤性鼻炎になる恐れがある
  • 高血圧、糖尿病、緑内障、
    甲状腺疾患の症状を悪化させる
    恐れがある

などのデメリットがあります。

局所麻酔成分

点鼻薬に配合される物としては
リドカインに代表される成分。

鼻粘膜の知覚神経を
一時的に麻痺させることで
痛み・かゆみ・違和感を
緩和します。

速効性がありますが、

  • 使用感の良さから
    過剰使用になりやすい
  • 鼻粘膜に傷があると
    吸収されやすくなるので
    副作用の危険が高まる、

といった
注意が必要な部分もあります。

抗アレルギー成分

点鼻薬に配合されている成分としては
クロモグリク酸ナトリウム
メジャーな成分です。

ギモンくん

いろんな点鼻薬に
入ってる!
点眼薬にも
配合されている!

この成分も
くしゃみ・鼻水・鼻づまり
効果がありますが、
有効性としては
ステロイドの点鼻薬には及びません。

単剤ではなく、
他の有効成分と一緒に
配合されています。

その他の成分

この他に配合される
有効成分として

スクロールできます
有効成分作用の説明注意点
ベンザルコニウム手指消毒などによく使われる
消毒成分。
二次感染の予防、薬液の防腐剤効果
などの目的で配合されます。
血管収縮成分の多用で起こる
「薬剤性鼻炎」の症状を
悪化させることがある。
※添加物に記載されている
こともあります。
グリチルリチン酸抗ヒスタミン作用にはない、
「抗炎症作用」がある、
鼻粘膜の炎症を抑える目的で
配合される成分。
鼻炎症状による炎症を改善する、
という根拠となる
データに乏しい。
その他の有効成分

などがあります。

点鼻薬の使用上の注意

ステロイドの点鼻薬
鼻炎三大症状に有効で、
かつ、眠気を催すこともなく、
比較的長期の使用にも
目立ったリスクもない、
効果と安全、両面で優れた
点鼻薬です。

ギモンくん

よし!
これにしよう!

ですが、そもそも
点鼻薬の性質的に

  • 容器に入った点鼻薬を鼻の穴に
    挿して使う、という利便性の低さ
  • 使用ハードルが高いこと
    =鼻の穴から噴霧する不快感
  • 噴霧後に残る苦味

などから、
使用が敬遠されやすいお薬です。

ギモンくん

使わなければ
意味がない!

こういう場合は、
内服の抗ヒスタミン薬などの
使用をオススメします。

ステロイド点鼻薬使用する場合も
1カ月(商品によっては3カ月)
連続使用限度を守りましょう。
他の病気を見落とさないためにも
それ以上(数ヵ月)の連用になる場合は
病院を受診することをオススメします。

抗ヒスタミン成分の点鼻薬
ステロイドの点鼻薬と比べると
使用できる期間が短いです。

ギモンくん

イメージと逆!

ステロイド点鼻薬の連続使用上限が
1〜3カ月なのに対し、
抗ヒスタミン成分の点鼻薬
2週間となっています。

ギモンくん

かなり短いね!

また、眠気の副作用もあるので
自動車や機械類の
運転をする場合
の使用は
禁忌となっています。

使い始めの効果は
ステロイドより優れていますが、
5日〜2週間でステロイドの方が
使用効果が高くなるので、
花粉症などで
使用期間が長くなる場合
点鼻薬の使用では、
抗ヒスタミン成分の点鼻薬よりは
ステロイド製剤の使用を
オススメします。

血管収縮剤
速効性があるので
今すぐ、どうしても
鼻づまりを解消したい場合の
一時的な緊急措置としては
有効です。

ギモンくん

速効性!
これこそ求めていた…!?

噴霧して5〜15分程度で
鼻づまりを解消できる、

血管収縮成分の点鼻薬は
効果を実感しやすいため、
よく効く点鼻薬として
人気がありますが、
使い続けると
アレルギーでもないのに
鼻水・鼻づまりの症状が起きる

薬剤性鼻炎が起こることがあります。

ギモンくん

!?

このような症状は
1カ月程度の使用
ほぼ確実に起こることが
確認されているので、

血管収縮成分が含まれる
点鼻薬を使用する際には
1日の使用回数を必ず守るとともに
長くても1〜2週間の使用に留めることが
重要です。

ギモンくん

長期連用厳禁!

使い分けのポイント

ギモンくん

まとめ!

アレルギー性鼻炎で
点鼻薬を使用する場合、
特別な理由がない限りは
効果・安全性の高い
ステロイド製剤を使用するのが基本です。

ステロイド製剤を選択する場合
  • 他の成分を使う理由が特にない
  • しばらく症状が続く
    (花粉症シーズンなど)
  • 緊急性はない
  • 噴霧回数を少なく済ませたい

一時的な鼻炎の場合
効き始めの速い
抗ヒスタミン成分が配合された
点鼻薬が選択肢に入ります。

ただし、

  • 内服の抗ヒスタミン薬を
    服用している場合

    (成分が被り、過剰摂取になる)
  • 自動車などを運転する場合

こう言った場合は
抗ヒスタミン成分の点鼻薬は
選択肢から外れます。

鼻づまりの症状を
すぐに解消したい場合
血管収縮成分が配合された
点鼻薬を使用します。

ただし、使用期間が長くなる場合
適していません。

高血圧、糖尿病、緑内障、
甲状腺疾患の症状
がある場合は
症状を悪化させる恐れがあるので
注意が必要です。

点鼻薬、たとえばこんなお薬があります

ドラッグストアなどで販売されている
市販の点鼻薬を紹介します。

ステロイドべクロメタゾン配合が
配合された
季節性アレルギー専用の点鼻薬です。

年間使用上限3カ月で
花粉症シーズンを通して使えます。

アレルギー性鼻炎で
点鼻薬を使用する場合、
市販のお薬では
基本的にこちらの商品で良いと思います。

抗ヒスタミン成分「ケトチフェン」が
配合された点鼻薬です。

「血管収縮成分」を含まない
抗ヒスタミン成分単独のお薬です。

  • 抗ヒスタミン成分
    クロルフェニラミン
  • 抗アレルギー成分
    クロモグリク酸
  • 血管収縮成分
    ナファゾリン
  • 消炎成分
    グリチルリチン酸

上記4種類の有効成分が
配合された点鼻薬です。

噴霧した後で
薬剤が鼻粘膜で留まり、
液だれしにくく
使いやすいのが特徴です。

ギモンくん

お薬は、用法・用量を守って
正しくご使用ください。

点鼻薬

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