お薬の種類について、詳しく解説します。

薬の剤型

こんにちは、TBです。

今回はお薬の種類についてです。

お薬って、色々な種類がありますよね。

ギモンくん

そうそう、液体とか、粉とか、
錠剤とか……湿布?

その他、口腔用錠剤、カプセル剤などもありますし、

要指導医薬品、第一類医薬品、第二類医薬品、第三類医薬品、

などの分類もありますね。

皆さんはその種類をどう選んでいますか?

ギモンくん

なんとなく、好みで選んでるかな
粉は飲みづらくてイヤ

今回も、そんなお薬について詳しく説明していきます。

この記事はこんな人にオススメ
  • おくすりについて、詳しく知りたい人
  • ドラッグストアをよく利用する人
    (薬をよく買う人)
目次(クリックで飛べます)

お薬の種類

医薬品の作用には

  • 全身作用
  • 局所作用

が、ありますが、使用目的と有効成分の性状によって

お薬の形状も変わってきます。

現在市販の医薬品(一般用医薬品・OTC医薬品)では

主に以下の通り、

  • 錠剤
  • 口腔内崩壊錠
  • チュアブル錠
  • トローチ、ドロップ
  • フィルム剤
  • 散剤・顆粒剤
  • 経口液剤、シロップ剤
  • カプセル剤
  • 軟膏剤、クリーム剤
  • 外用液剤
  • 貼付剤
  • スプレー剤
  • 坐薬
  • 点鼻薬
  • 点眼薬
ギモンくん

いっぱいあるな!

……などがあります。

これを便宜上、

口から使用するお薬、塗り薬、貼り薬(+スプレー剤)、その他

で分類して説明します。

口から使用するお薬

口から使用するお薬は、有効成分を消化管から吸収させ、

全身作用で薬効をもたらすもので、剤型としては

  • 錠剤
  • 口腔内崩壊錠
  • チュアブル錠
  • トローチ、ドロップ
  • フィルム剤
  • 散剤・顆粒剤
  • 経口液剤、シロップ剤
  • カプセル剤

などがあります。

剤型の違いは、

  • 使用する人の利便性を高める
  • 有効成分が溶け出す部位を限定する
  • 副作用を軽減する

などの意味があります。

内服の錠剤

錠剤は、内服の薬としては最も幅広く使われている薬ですね。

固形製剤であるため、

飛散せずに服用できる
苦みや刺激を口の中で感じることなく服用できる

などの利点もありますが、

一定の大きさがあるため、
高齢者や乳幼児などの場合、
飲みにくいことがある

などの欠点もあります。

口腔用錠剤

  • 口腔内崩壊錠
  • チュアブル錠
  • トローチ・ドロップ

が、これにあたりますが、

口腔内崩壊錠

口の中で速やかに溶ける形状で、
水なしで服用することができるため、
固形物を飲むことが困難な高齢者や乳幼児
水分摂取を制限されているような人でも
口の中で溶かした後で、
唾液と一緒に飲むことができる

という利点があります。

チュアブル錠

口の中でなめたり、かみ砕いたりして服用する剤型で、

こちらも

水なしで服用できる

という利点があります。

トローチ・ドロップは、

上のふたつとは少し異なり、

薬効を期待する部位が口の中やノドであることが多いです。

飲み込まずに口の中でなめて、少しずつ溶かして使用します。

フィルム剤も、これと同様ですが、

口腔内に貼り付けて溶かしながら使用するので、

ドロップやトローチよりも利便性が高く、

外側からは使用中だとはわかりづらい

(ほぼわからない)ので、

マナー的に良くない状況や、仕事中や会話時など、

「なめながら」、ということがはばかられる時にも

使用することができます。

ギモンくん

4つとも水なしで使えるから、
携帯していたら
症状が出てすぐ使うこともできるな!

散剤・顆粒剤

粉末状(粉)の薬剤が散剤、

小さなツブ状ののものが顆粒剤ですね。

錠剤を飲むのが困難な人には
錠剤よりも服用しやすい

という利点と、

口の中に広がって、
歯や入れ歯の間にはさまったり、
苦みや渋みを強く感じる場合もあります。

ギモンくん

粉薬が苦手って人、
結構多いもんな!

経口液剤、シロップ剤

内服で液体のお薬が経口液剤です。

形状から固形のお薬よりも飲みやすく、
有効成分が液体に溶けていたり、分散しているため、
服用後、速やかに消化管に吸収される、
という特徴があります。

ギモンくん

効き目が速いよ!

苦みやにおいが強く感じられることもある

という欠点も。

ギモンくん

ドリンク剤の味や臭いが
苦手って人もいるよね

そのため、小児用の医薬品の場合、

白糖などを混ぜて、味などを調整している場合も多いです。

これがシロップ剤です。

白糖などで甘くしていて、容器に残りやすいので、

残った部分は

水ですすいで、すすぎ液を飲む

などの工夫も必要です。

カプセル剤

カプセル剤は、カプセル内に

散剤や顆粒剤、液剤などを内包したもので、

内服用医薬品としてよく知られている剤型のひとつです。

錠剤と同じく、 飛散せずに服用できる
苦みや刺激を口の中で感じることなく服用できる

という利点もありますが、

原材料として広く用いられるゼラチンは、
ブタなどのタンパク質を原料にしているので
アレルギーがある人は注意が必要

という注意点もあります。

塗り薬

塗り薬には

  • 軟膏剤
  • クリーム剤
  • 外用液剤

があります。

軟膏剤・クリーム剤

この2つは

有効成分が肌に留まりやすい

という特徴があります。

一般的には

部位を水から遮断したい場合には軟膏

部位が乾燥していたり、
水で洗い流したい場合はクリーム

という感じで使い分けます。

ギモンくん

クリームは、化粧品のクリームを
イメージするとわかりやすいね!

外用液剤

液体である、という性質上

軟膏やクリームと比べると、より浸透しやすい

という利点はありますが、

適用部位に直接的な刺激を与えやすい

という難点もあります。

ギモンくん

キズ口や、グジュグジュした部分に
使うと痛いよ!

貼り薬

貼り薬には、

  • 貼付薬
  • スプレー剤

が、あります。

ギモンくん

スプレー?

※説明の都合と、薬の性質、使用用途から、
この記事では「貼り薬」に分類しています。

貼付剤

皮膚に貼り付けて用いる剤型で、

  • テープ剤
  • パップ剤

の2種類があります。

ギモンくん

パップ剤は白い、グニャグニャした
アレだな!
ザ・湿布!!

テープ剤は、サロンパス等を思い浮かべていただけば

わかりやすいかと思います。

剤型の性質上、
有効成分が汗などに流される、
といったこともないので
適用部位に有効成分が留まるため、
薬効の持続が期待できる

という利点がありますが、

ギモンくん

おっ!
ええやん!

肌が弱い人などは、
適用部位に「かぶれ」などを起こす場合もある

というマイナス面もあります。

スプレー剤

有効成分を霧状などにして、部位に吹き付ける剤型です。

手や指など、塗りにくい場所、貼りにくい場所や、
広範囲に使用する場合に適している

反面

部位に留まる感じではないので、
テープ剤、パップ剤や、軟膏などと比べると
(汗流れやすいなどで)
やや、効果が劣ることも。

というマイナス面もあります。

ギモンくん

補助的な感じだね

その他の剤型

この項目では

  • 坐薬
  • 舌下錠・咀嚼(そしゃく)剤
  • 点鼻薬
  • 点眼薬

について説明します。

坐薬

内服以外の薬には、適用部位から有効成分を吸収させて

全身作用を発揮させることを目的としたものもあります。

坐薬も、その1種で、

肛門から医薬品を注入することによって
直腸内で溶けさせ、薄い直腸内壁の粘膜から
有効成分を吸収させます。
有効成分がより、容易に循環血液中に入るので、
内服の場合よりも全身作用が速やかに現れます。

医薬品によっては

適用部位の粘膜に刺激などの
局所的な副作用が出ることがあります。

ギモンくん

粘膜に障がいのある人は
使用を避けよう!

舌下錠・咀嚼(そしゃく)剤

口に含むため、内服と混同されがちですが、

このふたつも

口腔内の粘膜から吸収されて全身作用を現す剤型です。

ギモンくん

トローチとは違うのだよ、
トローチとは

口腔内の粘膜から吸収されるので

注意点に関しては、坐薬と同じです。

点鼻薬

鼻腔粘膜から吸収されますが、

一般用医薬品(市販薬)には

全身作用を目的とした点鼻薬はありません。

いずれの医薬品も、

鼻腔粘膜への局所作用を目的としたもの

になっています。

点眼薬

点眼薬は、目の粘膜に適用するものです。

鼻涙管を通って鼻粘膜から吸収されることがあるため、
眼以外の部位に到達して副作用を起こすことがあります。

こういった理由から、点眼する際には

(上記の予防として)

目頭の鼻涙管の部分を押さえることによって、

有効成分が鼻に流れるのを防ぐ必要があります。

お薬選びの参考に

医薬品は有効成分の違いだけではなく、

形状の違いによっても効果や作用など様々変わってきます。

症状に合った、お薬選びの参考になれば幸いです。

ギモンくん

お薬は、用法用量を守って
正しくご利用ください。

薬の剤型

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