薬の分類と薬の飲み方、正しい使い方

薬の使い方

こんにちは、TBです。

今回は

お薬の分類と、正しい使い方について

です。

ギモンくん

前回の続きだな!

店舗ではたらいていると、

薬の分類と、使い方については

誤解されていることが多いので、

今回はその辺を紹介、説明していきます。

この記事の内容
  • 第一類、第二類など、
    お薬の分類について、詳しく紹介!
  • お薬の正しい使い方と、
    (ありがちだけど)
    誤った使い方について詳しく解説!
この記事はこんな人にオススメ
  • お薬について、
    詳しく知りたい方
  • 第一類、第二類など、
    分類の違いについて知りたい方
  • お薬の正しい飲み方と、
    その理由について知りたい方
  • ドラッグストアをよく利用する方
    (市販薬をよく購入される方)
目次(クリックで飛べます)

薬の分類の違い

ドラッグストアなどで(病院処方箋なしで)

購入することができる医薬品は、

副作用のリスクで

5つ(6つ)に分類されています。

ギモンくん

効き目で分類されているんじゃないのか !

効き目が強いことも多いですが、

分類基準としては、そこではなく、

副作用のリスクの高さで分類されています。

特にリスクが高いものは、購入時に

薬剤師からの書面による情報提供

義務付けられています。

要指導医薬品

リスクが高い医薬品
または
製造・販売の承認を受けてから
一定の期間を経ていない、
リスクが確定していない医薬品
です。
※医療用から一般用に降りてきて間もないもの等

薬剤師対応医薬品で、

対面でお客様への書面での情報提供(説明)が

義務付けられています。

また、お客様からの相談の対応

義務付けられています。

店内での陳列場所も、カウンター等、

お客様が直接手に取れない場所で管理されています。

なので、店頭ディスプレイで空箱が置いてあったりします。

ギモンくん

万引き対策じゃ
なかったのか!

この要指導医薬品には

(リスクが高い)劇薬も含まれます。
※要指導医薬品(劇薬)

要指導医薬品は、

安全性等に関する調査の期間を経て、問題がなければ

リスクが確定され(分類されて)

一般用医薬品として販売されます。

それまでは、

「医療用医薬品に準じた医薬品」

位置付けられているため、

インターネットでの購入もできません。

ギモンくん

処方箋が必要な薬も
買えないもんな!

第一類医薬品

一般用の中で

特に副作用などのリスクが高い医薬品です。

こちらも薬剤師対応医薬品で、

要指導医薬品と同じく、

お客様が直接手に取れない場所で管理されています。

ギモンくん

ロキソニン、ガスターテン、
リアップ
あたりが有名だな!

その他、

  • ニコチネルパッチ
  • 膣カンジダのお薬
  • ヘルペスのお薬

……なども含まれます。

こちらも

薬剤師による情報提供と、

相談があった場合の応答

義務付けられています。

指定第二類医薬品

ここから、

薬剤師・登録販売者対応医薬品

になります。

次の項で紹介する「第二類医薬品」のうち、

特に注意が必要なものが、

ここに分類されています。

販売時には

(購入者から拒否された場合を除き)

「極力情報を提供する」努力義務や、

情報提供の機会を確保できるよう、

陳列法なども規定されています。

ギモンくん

説明しやすいような場所に
陳列!

表記としては、第2類医薬品の

「2」の部分が

②か、2⃣となっているもの

これにあたります。

市販薬(一般用医薬品)の中では

比較的副作用のリスクも高い医薬品で

代表的なものとしては、

ステロイド製剤などがこの分類になっています。

第二類医薬品

副作用のリスクは比較的高く、

市販薬の中でも

日常生活に支障が出るほどの
副作用の恐れがある医薬品

が、ここに分類されています。

現在、薬局、ドラッグストアなどで

販売されている市販薬(一般用医薬品)の

多くはこの第二類医薬品です。

販売条件が厳しい第一類医薬品と比較すると、

  • 服薬指導などの義務はない
  • (指定第二類と同様に)
    (購入者から拒否された場合を除き)
    「極力情報を提供する」努力義務 がある

等となっており、

店内での陳列も

購入時にお客様が直接手に取って

見ることができる形になっています。

(陳列に関する規定もありません)

抗菌成分の入っている軟膏などは第二類に分類されています。

ギモンくん

ステロイドは指定第二類
抗菌は第二類!

第三類医薬品

第一類と第二類(指定第二類含む)、

以外の一般用医薬品(市販薬)

ここに分類されています。

ギモンくん

ドリンク剤とか整腸剤が
メジャーだね!

薬剤師、登録販売者のほか、

一般従事者(上ふたつ以外の店舗スタッフ)からも

薬剤師や登録販売者の管理・指導の下であれば

購入が可能になっています。

副作用のリスクは比較的低く、

店内で購入する際も、

お客様が直接手に取って見ることができる形で

陳列されています。

販売時に情報を提供する法的制限も

(義務などは)ありません。

医薬部外品

6つ目の分類が、この

医薬部外品です。

医薬部外品は、

医薬品と化粧品の中間に位置するもので、

一部のビタミン剤やドリンク剤、

薬用化粧品や歯磨き粉などの製品

これにあたります。

OTC医薬品(市販薬)の一種として、

第四類医薬品に分類されますが、

薬局、ドラッグストア以外でも、

スーパーやコンビニ等、

薬剤師や登録販売者がいない店舗でも

取り扱うことができ、

人体への改善効果はあるものの、

作用は弱く、副作用の危険性もないので、

広い意味では「一般用医薬品」に含まれていません。

一般商品との違いとして、

  • 有効成分の効果を提示できること

などが挙げられます。

薬の間違った使い方

ここからは、

お薬で意外とやってしまう、

(ありがちなものもありますが)

NGな使い方を紹介、説明していきます。

ギモンくん

要注意!

水、白湯以外で飲むのはNG

お薬は水や、白湯で飲みます。

これは、

オススメではなく、正しい服用方法です。

水や白湯以外で飲んだ場合、

効果が出にくくなったり、

場合によっては副作用が出たりします。

ギモンくん

ヤバッ
お茶やジュースで
飲んでた……

薬と飲み物の組み合わせそれによって出る影響
アルコールで
薬を飲む
副作用が増大します
コーヒー、紅茶で
かぜ薬などを飲む
かぜ薬にカフェインが
含まれるので

カフェインが
過剰摂取になります
柑橘系ジュースで
胃腸薬・便秘薬を飲む
吸収を妨げ、
薬の効果が減少します
炭酸飲料で
胃腸薬などを飲む
吸収を妨げ、
薬の効果が減少します
牛乳で
腸で溶ける便秘薬を飲む
薬が胃で溶けて
吐き気などの
副作用が出ます
お茶で
鉄剤などを飲む
吸収を妨げ、
薬の効果が減少します
ギモンくん

……。
水・白湯で飲むべし!

同じ効果のある複数の薬を一緒に飲むのはNG

よくあるのが、

お客さん

お医者さんが処方してくれた薬が
効かないので買いに来ました。

一緒に飲んでも良いですか?

ギモンくん

ちょっと待って!

同じ効果を期待する、

あるいは効果が重複するお薬は、

一緒に飲むのはNGです。

薬の組み合わせ服用した結果
解熱鎮痛剤(痛み止め)
+
総合感冒薬
かぜ薬には解熱鎮痛成分も入ってます。
どちらにも同じ効果を期待する成分が
入っているので、過剰摂取で
副作用が増大する恐れがあります。

また、カフェインなど被る成分も
あるので、
こちらも過剰摂取で
副作用が増大する恐れがあります。
鼻炎薬
+
せき止め薬
抗ヒスタミン成分など、
複数の成分が被っています。
副作用が増大する恐れがあります。
抗生物質
+
胃腸薬
胃腸薬に含まれる制酸成分が
抗生物質の効き目を低下させます。
ウイルスや菌に抗生物質が効かない
菌にその抗生物質に対しての
耐性ができる可能性があります。

(その抗生物質が効かなくなる)
かぜ薬・せき止め薬
+
トローチ・のど飴
第〇類など、
医薬品表示されているものは、
お薬です。
目的も同じで、有効成分も被ります。
=副作用が増大する恐れがあります。

同じ病院からお医者さんが

処方してくれたお薬の場合は良いですが、

医療用医薬品+市販薬で組み合わせて飲む場合は

薬剤師、または登録販売者に相談の上

ご注意ください。

大人用の薬を子どもに与えてはダメ

お客さん

今飲んでいる薬があるのだけど、
子どもも同じ症状が出ているので
私が使っている薬を
子どもに使っても良いですか?

ギモンくん

ストップ!

大人用のお薬を、子どもにあげるのは

絶対にダメです。

15歳未満、12歳未満など、

年齢によっては

使用が禁忌とされている成分

入っている場合もありますし、

子どもは薬を飲みこむ力が弱く、

薬の影響を受けやすい傾向にもあります。

同じ成分でも、大人用と子供用では

配合されている量が違うことも

多いです。

大人用の薬の量を減らして子どもに与えるようなことも
絶対に避けてください。

用量を超えた量の使用

お客さん

効き目が実感できないので
使う量を増やしても
良いですか?

ギモンくん

キケン!!!

想定量以上の服用、使用、

薬の過剰摂取は

血中濃度が想定よりも高くなるので、

副作用を引き起こす危険や、

元々ある副作用が強くなることがあります。

薬を飲む回数、分けている意味

薬を用法通りに分けて飲むと、

体内に入った成分の血中濃度が

安定する

(適量が長い時間体内で持続する)ので

効果が出やすくなります。

数回分をまとめて飲むことは、

副作用が出やすくなる、

強くなるばかりではなく、

効き目にも影響してきます。
(それで期待している効果が強くなったりはしない)

必ず、定められた用法・用量通りに

使用してください。

ギモンくん

お薬は、用法・用量を守って
正しくご使用ください。

薬の使い方

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