こんにちは、TBです。
今回はアトファインの紹介です。
以前に書いた記事で
少しだけ触れたこともありましたが、
こちらの記事↓ですね
今回はガッツリ、
基本的な説明から
- いつから使うか
- 貼り方のコツ
- 張り替えの時期
まで、しっかり紹介していきます。
決定版!
アトファイン傷あとケアテープって何?
アトファイン傷あとケアテープは、
肥厚性瘢痕(ひこうせいはんこん)や
ケロイドの発生要因である物理的刺激から
手術後(縫ったあと)の
傷あとを守るテープです。
「物理的刺激」って何?
具体的には、
ザックリ言って3つほどあります。
- 伸展刺激
テープ剤や絆創膏を患部に貼ると、
その部分は
固定されるような形になります。
例えばヒザに貼った場合、
曲げ伸ばしをした時に
テープを貼った部分も
伸び縮みするので
それが傷あとへの
物理的刺激になるのですが、
アトファイン傷あとケアテープは
縦にも横にも
伸びにくい構造になっているので、
傷あとの伸展を抑制できます。 - 摩擦(まさつ)刺激
何も処置をしていない場合
衣類や下着などと傷あとがこすれて、
それが摩擦刺激
=物理的刺激になるのですが、
アトファイン傷あとケアテープは
この「こすれ」から
傷あとを守ります。 - テープをはがす時の刺激
通常のテープ剤の場合、
剥がす時に刺激があり、
それが物理的刺激になりますが、
アトファイン傷あとケアテープは
肌にやさしい粘着剤を使っているので
はく離刺激が少ないです。
また、
長期間ケアを続けることができます。
はがす時も
痛くない!
使用する上で良い、3つのポイント
アトファイン傷あとケアテープには
従来のサージカルテープや、
何も貼らない状態と比較すると
使用すべき3つのポイントがあります。
- 1枚で貼るだけカンタンケア
タテにもヨコにも
伸びにくい素材を採用することで
傷あとへの「伸展刺激」を
抑制することができます。
伸展率でいうと、
後屈した時の垂直方向への
皮膚の「伸び」率が
何も貼っていない状態が
9%程度なのに対し、
アトファインを使用した状態では
1%未満になります。
タテ・ヨコ、どちらの方向でも
皮膚が伸びません。
また、
1枚のテープで固定できるので
カンタンにケアできます。 - 肌にやさしく、長く続けられる
アトファイン傷あとケアテープは、
肌にやさしい粘着剤を使用しているので
はく離刺激が少なく、
長時間貼っていられます。
従来のサージカルテープの場合、
たとえば24時間貼り続けていると、
はがしたときには
どうしても、若干の、
しかし確実に、
角質細胞のはく離が
起きてしまうことが多かったのが、
アトファイン傷あとケアテープでは
それが「わずか」な状態で
済んでしまいます。
また、下腹部での連続7日間の
貼付試験の結果では、
「少しかゆいが問題ない」が10%、
「かゆみなし」が90%、
というデータも出ています。
長く続けられるかどうかには、
「ムレ」などの問題もあり、
それには「透湿性」が
大きく関わってきますが、
透湿殿比較でも、
アトファイン傷あとケアテープは
従来のサージカルテープと比較すると
約2倍、というデータも出ています。
高い透湿性により、
汗をかいてもムレにくく、
貼っている間も快適です。 - 「ウェーブ」形状ではがれにくい
下腹部での連続7日間貼付試験では、
30%以上のはがれが0%
20~30%未満のはがれが20%
5~20%未満のはがれが10%
5%未満のはがれが70%
というデータが出ています。
この秘密は、
テープ剤の形状です。
テープの̚カドをなくした
ウェーブ形状にしたことで、
長時間貼っても
はがれにくくなっています。
また、
5~7日間に1回の交換で済むので
手間もかかりません。
はがしやすいのに
はがれにくい!
そもそも「傷あと」って何?
一言で「傷あと」
って言うけど、
それ、どういう状態?
「傷あと」は、ここでは
「傷口が完全にふさがっている状態」
のことを言います。
具体的には
- 成熟瘢痕(せいじゅくはんこん)
最初は赤かったが、
時間が経つにつれて
肌色から白色に
近づいていきます。 - 肥厚性瘢痕(ひこうせいはんこん)
傷ができてからしばらくの間、
傷が赤く、みみずばれのように
盛り上がったもの。
元のキズに沿って盛り上がり、
痛みやかゆみが生じます。
2年~5年で
成熟瘢痕と同じような
白い「傷あと」になる
可能性があります。 - ケロイド
肥厚性瘢痕よりも
炎症が強いもの。
元のキズの範囲を超えて
赤みと盛り上がりが広がります。
痛みやかゆみが増します。
アトファイン傷あとケアテープ、
いつから使う?
キズが治る過程は、
再上皮化が起こり、
キズ口が閉じます。
赤い腫れや、痛みが生じます。
新しい細胞が増殖し、
キズのスペースを
埋めていきます。
赤みや、軽いかゆみが
生じます。
細胞の活動が落ち着き、
白い「傷あと」になります。
※正常な状態では
3ヶ月~1年かけて炎症が消失し、
肌色に近い傷あとになります。
このように進行していきますが、
治る過程で
傷あとを目立たせる要因が
加わると、
肥厚性瘢痕からケロイドへと
進行していきます。
※傷が治る過程において
肥厚性瘢痕やケロイドになる
要因が加わると、
炎症が継続してしまい、
赤く盛り上がった
目立つ傷あとになる可能性があります。
傷あとを
目立たせる要因?
- 体質
- 摩擦刺激
- 紫外線
- テープのはく離刺激
- 「傷あと」への伸展刺激
これらが
「傷あとを目立たせる要因」
となりますが、
アトファイン傷あとケアテープは
それら
- 伸展刺激
- 摩擦刺激
- 紫外線
から「傷あと」を守ります。
↑小さいサイズもあります。
体質について
「体質」とか言われても
よくわかんないゾ!
体質については、
- 女性ホルモンや高血圧
近年の研究により、
女性ホルモンや高血圧が
傷あとを重症化する要因
ということがわかってきました。 - 未知の遺伝的因子
ケロイドになりやすい因子は
遺伝する傾向があります。
これらのことが言われています。
アトファイン傷あとケアテープ、
こんな時に使う
で、具体的には
「いつから」使うの?
まず、
- キズが「じゅくじゅく」している
- 傷あとに赤みが出てきた
- 傷あとが硬くなってきた
- 傷あとが盛り上がりはじめた
このような状態は、
傷が治っていない状態や、
肥厚性瘢痕、ケロイドの
可能性があります。
形成外科の受診をお勧めします。
- 抜糸して間もない傷
- じゅくじゅくしていない、
乾いているキズ - 赤くない、硬くない、
盛り上がっていないキズ - 痛みやかゆみが
良くなってきているキズ
このような
順調になおりつつあるキズ状態の時は、
アトファイン傷あとケアテープの
使用に最適です。
あくまで「目安」なので、
気になることがある場合は
形成外科を受診!
アトファイン傷あとケアテープの貼り方のコツ
正しい貼り方
- 裏側の貼り付け部分が
3部構造になっています。
=はく離紙が3枚あります。 - その中央部分をはがし、
端の両側を持って、
テープ中央を「傷あと」に合わせて
テープを伸ばさずに貼ります。 - はく離紙を両端ずつ、
ゆっくりはがしながら、
テープを伸ばさずに貼ります。
ポイント!
伸ばさない!!
お腹に貼る時
座った状態で貼ると、
皮膚かぶれやテープはがれの
原因になるので、
立った状態で貼ってください。
はがす時
全方向、テープの端から、
「傷あと」に向かって
ゆっくりはがしてください。
最後にはがれるのが
キズに接触してる部分!
そういうイメージで!!
アトファイン傷あとケアテープの張り替えの時期
アトファイン傷あとケアテープの
張り替えの目安としては、
大体5~7日に1回張り替え、交換します。
貼ったまま入浴することも可能です。
ただし、はがれてきたら張り替えてください。
日数が
経過していなくても、
はがれてきたら
張り替える!
使用上の注意
- 傷口が完全にふさがっていない、
開いている傷口や、
抜糸前の縫合創には
直接使用しないでください。 - 皮膚を清潔にして、
乾いた状態で貼ってください。
テープを貼る部分の「毛」は、
「傷あと」を傷つけないように
短く切ってから貼ってください。 - 「皮膚かぶれ」や「かぶれ」の
原因になるので
テープは引っ張って伸ばした状態では
貼らないでください。 - 使用によって
発疹、発赤、かゆみなどが
生じた場合、使用を中止して
医師、または薬剤師に
ご相談ください。 - 直射日光を避け、
なるべく湿気の少ない涼しい、
小児の手の届かない場所に
保管してください。
用法を守って
正しくご使用ください。
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