こんにちは、TBです。
以前の記事ではおすすめの滋養強壮保健薬などについて紹介しました。

今回は疲れ・滋養強壮の漢方薬です。
- 疲労と滋養強壮によい漢方薬の紹介
- 疲れや滋養強壮などの
漢方薬の使い方を紹介
- 漢方薬について知りたい方
- 最近疲れが気になる方
- ドラッグストアをよく利用する方
(おくすりをよく買う方)
疲労と滋養強壮などによい漢方薬は?
疲れや滋養強壮に良いとされる漢方薬で代表的なものは、
- 補中益気湯(ほちゅうえっきとう…ワカゲン錠など)
- 十全大補湯(じゅうぜんたいほとう…補全ーSなど)
- 加味帰脾湯(かみきひとう)
- 小建中湯(しょうけんちゅうとう)
この4つです。
補中益気湯(ほちゅうえっきとう)
補中益気湯は、消化器と呼吸器を
同時に補強+活性化させる作用があり、
疲れやすく元気が出ない方、
かぜの後で衰弱している方、
食欲不振の方、
元気がなく、胃腸のはたらきが衰えた方の
疲労倦怠(けんたい)に効果のある漢方薬です。
主に体力虚弱な方にオススメです。

体力虚弱で元気がなく、胃腸のはたらきが衰えて、
疲れやすい人の
- 虚弱体質
- 疲労倦怠
- 病後、術後の衰弱
- 食欲不振
- ねあせ
- 感冒(かぜ)
などに用いられます。
他、浅い呼吸、内臓下垂などにも。
補中益気湯に含まれる成分
補中益気湯は、
消化器、呼吸器機能を良くする
オウギ、ニンジン、ソウジュツ、カンゾウ、
血液を補うトウキ、
内臓下垂症に対応するサイコ、ショウマ、
消化器活性の
チンビ、ショウキョウ、タイソウ、カンゾウ
……で構成されています。
十全大補湯(じゅうぜんたいほとう)
十全大補湯は、消化器、呼吸器、血液を
総合的に補強する作用があり、
血色が悪く、皮膚が乾燥しているような
貧血傾向のある方の
疲労倦怠感や食欲不振に効果のある漢方薬です。
主に体力虚弱な方にオススメです。
体力虚弱な人の、
- 病後、術後の体力低下
- 疲労倦怠
- 食欲不振
- ねあせ
- 手足の冷え
- 貧血
などに用いられます。
十全大補湯に含まれる成分
十全大補湯は、
消化器、呼吸器を補強する四君子湯、
血液を補強する四物湯、
身体をあたためるケイヒ、
消化器機能を良くするオウギ
……を中心に構成されています。
身体全体をまんべんなく補強し、
各種臓器の機能低下症状に
適応するような構成になっています。
加味帰脾湯(かみきひとう)
加味帰脾湯は、血液を補い、血行を調える作用、
精神を落ち着かせる作用があり、
血色が悪い、疲れやすい、眠りが浅い、
心身の疲労、不眠や精神不安のある方、
主に体力中等度以下の方にオススメです。
体力中等度以下で、心身が疲れ、血色が悪く、
ときに熱感が伴う人の
- 貧血
- 不眠症
- 精神不安
- 神経症
などに用いられます。
加味帰脾湯に含まれる成分
血液を補い、消化器・呼吸器を補強して
精神を落ち着かせる帰脾湯(きひとう)、
血行を調えるサイコ、
熱を下げるサンシシをメインに、
他に
消化器機能を良くする
オウギ、ニンジン、ソウジュツ、カンゾウ、
血液を補うトウキ、
消化器活性の
ショウキョウ、タイソウ、カンゾウ、
……などで構成されています。
小建中湯(しょうけんちゅうとう)
小建中湯は、
消化器を保護し機能を高める作用があり、
身体が弱く、疲れやすい人に
効果のある漢方薬です。
疲れやすい方、
神経質で、顔色が悪い神経過敏な小児、
主に体力虚弱な方にオススメです。
また、
内臓をあたため、緊張をやわらげる作用から、
小児の
「おねしょ」の漢方としても知られています。
小児の夜尿、寝つきが悪い、腹痛、よくかぜをひく
など、広範囲の症状に応用されています。
小建中湯に含まれる成分
小建中湯は
腹部を温めるケイヒ、
止痛効果のあるシャクヤク、
消化器を保護し、機能を高める
カンゾウ、タイソウ、コウイ、
……で構成されています。
穏やかな甘味なので、
体質虚弱な方や、小児にも使いやすいです。
疲れや滋養強壮などの漢方薬の使い方
疲れている状態は、
=心身が消耗し、休息を必要としている状態
でもあります。
疲れはため込むと、様々な不調が生じ、
そこから大きな疾患にもつながります。
漢方薬は、消耗した栄養分を補い、
めぐらせる作用によって
疲れを回復させる効果が期待できますが、
疲労回復は薬に頼るだけでなく、
食事から栄養を摂り、
休養し、適度な運動をすることも重要です。

お薬は用法、用量を守って
正しくご利用ください。
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