漢方薬の風邪薬の選び方 

2019 8/05
漢方薬の風邪薬の選び方 

今日は

かぜをひいた時の漢方薬の選び方についてです。

漢方薬って種類がたくさんあって、

パッケージに書いてあることも

どうもピンとこない、

どういう時にどれを選べばよいか、

よくわからなくないですか?

今回はそこを中心に解説していきます。

こんな人に読んでほしい
  • 西洋薬と漢方薬の違いがよくわからない方
  • 漢方薬の選び方がよくわからない方
  • かぜの漢方薬のことが知りたい方
目次

漢方のかぜ薬と西洋薬との違い

西洋薬の風邪薬=総合感冒薬は

直接的に症状を抑えます

漢方薬の場合、

自然治癒力を高め、恒常性機能を正常に保つ

身体全体の調子を整えるように

はたらきかけます。

症状は身体の状態が正常ではないから現れるので、

それを正そう、というわけです。

また、直接的な症状だけではなく、

全身の倦怠感や、食欲不振などにも対応、

胃腸障害や眠気を引き起こさないのも特徴です。

漢方薬のかぜ薬の使い分け

漢方薬のかぜ薬の選び方、使い分けには

2つのパターンがあります。

かぜのタイプで使い分ける

漢方薬でいう風邪には2種類のタイプがあります。

背中や首がゾクゾクする、さむけからくるかぜと、

のどの痛みから来る、熱感のあるかぜです。

かぜの時期で使い分ける

漢方薬の考え方でいうと、かぜは

ひきはじめ(1~3日)
  • さむけがする、のどの痛みがある、
    鼻水、熱っぽい感じがする
最盛期
  • 熱が出る、のどが腫れる
こじれたとき(7日以上)
  • せきやたんが出る
  • 下痢や食欲不振などの消化器症状
  • 全身の倦怠感

の、3段階に分けられます。

かぜの漢方薬各種の説明と
具体的な使い分け方

3段階、2種類のかぜに対応した

かぜの漢方薬各種を紹介します。

ひきはじめの時期に

麻黄湯(まおうとう)

さむけのあるかぜのひき始めで、

  • さむけが強く、熱が高い時
  • 身体の節々が痛い時(関節痛)
  • 咳が出る時に

発汗、解熱作用が強いので、
高齢者や胃腸が弱い人、
汗をかいている人は使用禁忌。
熱が下がったら服用を中止してください。

葛根湯(かっこんとう)

さむけのあるかぜのひきはじめで、

  • 頭痛や発熱(そこまで高くない)がある時
  • 肩こりがある時に

発汗解熱作用、鎮痛鎮痙作用があり、
栄養を補う成分も含まれているので
高齢者や胃腸が弱い人にもおすすめ。

小青竜湯(しょうせいりゅうとう)

さむけのあるかぜのひきはじめで、

  • 透明で大量の鼻水、くしゃみがある時に
    (花粉症やアレルギー性鼻炎にも)

眠くなる成分が入っていないので、
仕事中や、車を運転するときにも
服用できます。

銀翹散(ぎんぎょうさん)

熱感のあるかぜのひきはじめで、

  • のどの痛みが強く、頭痛、発熱、
    口が渇く感じがする時に

消炎・抗菌・解熱作用が強いので、
のどの痛いかぜにおすすめ

ひきはじめに使う
4つの漢方の使い分け
まとめ
  • さむけがするかぜで、
    胃腸が弱い人、高齢者の方
    葛根湯(かっこんとう)
  • さむけがするかぜで、
    上記に当てはまらない人は
    麻黄湯(まおうとう)
  • さむけがするかぜで、
    特に鼻水やくしゃみが酷い時
    小青竜湯(しょうせいりゅうとう)
  • 熱感のあるかぜで、
    発熱やのどの痛み、
    口の渇きがある人
    銀翹散(ぎんぎょうさん)

最盛期

五虎湯(ごことう)

  • 熱感のあるかぜの強い症状に
  • 激しいせきが出る
  • 黄色の粘っこい痰が出る
  • 身体を温めるとせき込む時に

鎮咳作用や、消炎作用で
かぜの咳症状を緩和します。
薬剤を口に含み、常温の水で
ゆっくりのどを通す風に飲むと
効果的です。

甘草湯(かんぞうとう)

さむけのあるかぜで、

  • のどが痛い時に
  • 発熱がなく、のどだけが痛いかぜに
  • 激しくせき込む方に
    (口内炎、しわがれ声にも)

消炎・鎮痛作用により、
かぜによるのどの痛みを改善します。
薬剤を口に含み、ゆっくりのどを通す風に
飲むと効果的です。
頓服として利用します。

最盛期のかぜに使う
2つの漢方の使い分け
まとめ
  • 熱感があるかぜで、
    激しい咳が出るとき
    五虎湯(ごことう)
  • さむけがするかぜで、
    のどが痛い、 激しくせき込むとき
    甘草湯(かんぞうとう)

長くこじれたかぜに

柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)

  • さむけがするかぜをこじらせた時に。
  • 腹痛を伴った微熱・食欲不振・
    吐き気・身体がだるい時に
  • かぜによる下痢、食欲不振、吐き気に
  • 微熱が続き、すっきりしないときに
  • かぜが長引いて悪寒・発熱・頭痛などの
    かぜの症状が残っている時に

長引くかぜで食欲がない、
吐き気、腹痛などの胃腸症状がある、
さむけや頭痛など、
かぜの症状が残っている方におすすめ。
しょうが湯や、白湯など、
身体を温める飲み物で飲みます。

竹茹温胆湯(ちくじょうんたんとう)

さむけのあるかぜから、
熱感のあるかぜにこじれた時に。

  • 熱症状は治まってきたが、微熱が続く時に
  • 黄色い痰がともなう咳がぬけない時に
  • 長引いたかぜで、気分がすっきりしない時に
  • インフルエンザや、肺炎の回復期に
    熱が長引いたり、
    平熱でも気分がさっぱりせずに、
    せきや痰が多くて安眠できない時にも

かぜ後期で微熱があり、
せきや黄色い痰が気になる方に。
痰が多い咳がある症状に。
食欲がない、吐き気、腹痛などの
胃腸症状がある、
気分がすっきりしない時におすすめ。
常温の水で服用します。

麦門冬湯(ばくもんどうとう)

熱感のあるかぜがこじれた時に

  • かぜ後に咳だけが抜けない、
    慢性的な乾いた咳、
    乾燥した部屋にいるとせき込む時に

呼吸器系を潤し、鎮咳去痰作用があり、
痰がからむ咳や乾いた咳に適しています。
常温の水で飲み、水分を多めに取ると
効果的です。

長くこじれたかぜに使う
3つの漢方の使い分け
まとめ
  • さむけがするかぜをこじらせた時は
    柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)
  • 熱感があるかぜをこじらせた時は
    竹茹温胆湯(ちくじょうんたんとう)
  • 熱感があるかぜで、咳だけが残る、
    空咳、声がれがあるときは
    麦門冬湯(ばくもんどうとう)

かぜの治療 基本は生活習慣から

漢方のかぜ薬は、

かぜのタイプ(さむけがするか、のどが痛く熱感があるか)

かぜの時期(ひきはじめ、最盛期、こじらせている)

使い分けましょう。

ですが、

西洋薬も、漢方薬も、

薬はかぜを治すものではなく、

あくまで

症状をおさえて、楽にするだけの、補助的なもの

です。

治すのは自身の免疫力・治癒力。

体力の回復とともに、身体の免疫で治療されます。

かぜの治療の基本は

安静・保湿・栄養です。

薬の服用とともに、

睡眠を十分にとり、

栄養価の高く消化の良い食事を摂り、

体力の回復にも努めましょう。

ギモンくんのアイコン画像ギモンくん

お薬は用法・用量に注意して、
正しくご利用ください。

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