知っていると便利 要指導医薬品、第一類医薬品で売れている代表的なお薬

要指導医薬品

今回は、

要指導医薬品、第一類医薬品について

です。

ドラッグストアで売られている医薬品の

9割は第二類、第三類医薬品だと言われています。

実際、カウンターの中に保管されている

要指導医薬品、第一類医薬品は

店全体の在庫と比較するとごくわずかですが、

その中には、

お客さんがよくお求めになられる商品も

含まれていて、

その商品は薬剤師がいないと買えないわけですが、

そのことを知らないお客さんも多いです。

今回はそんな商品の紹介です。

目次(クリックで飛べます)

代表的な、メジャーな商品

ウチのお店では、という前提の話ですが

(他の会社のお店はどうなんだろう)

代表的な商品は分類でいうと大体4つで、

第一類、要指導医薬品で売れている商品の

ほとんどが

  • ロキソニン
    (ロキソプロフェンナトリウム配合薬)
  • ガスター10
    (H2ブロッカー・ファチモジン配合薬)
  • ヘルペスの薬
    (アシクロビル・ビダラビン配合薬)
  • 発毛薬
    (ミノキシジル配合薬)

この4種類です。

ロキソニン
(ロキソプロフェンナトリウム配合薬)

言わずと知れた、

日本ではメジャー過ぎる解熱鎮痛薬。

薬剤師がいないと買えません。

ウチは薬剤師がいない時間帯があるので、

その時間帯に来られたお客さんは、

買えずに帰ってしまって申し訳なくなります。

代替として

別の商品をお勧めすることもありますが、

薬はプラセボ効果などもあるので、

やっぱり

「これが効く」
「症状が出た時はいつもこれを使っている」

という商品の方が安心ですし、

効果も実感しやすいですよね。

商品の種類

お店に来られるお客さんは大体

お客さん

ロキソニンください

と言われるのですが、
ロキソニンは第一三共ヘルスケアの商品で、
有効成分的には
ロキソプロフェンナトリウムが
配合されたお薬です。
また、ロキソニン自体も何種類か商品があるので、
そちらも説明していきます。

解熱鎮痛薬

解熱鎮痛のロキソプロフェンナトリウム配合薬は
第一類医薬品です。

ロキソニンS

ロキソプロフェンナトリウム配合薬。
眠くなる成分を含まない。
炎症や痛みのもとをおさえます。
胃の負担が比較的少ない、
成分が体内に吸収されてから活性型に変化し、
効果を発揮する仕組みの、からだにやさしいお薬。
錠剤。

ロキソニンSプラス

Sプラスの「プラス」は何か?
胃を守る成分、
酸化マグネシウムがプラス配合されています。

ロキソニンSプレミアム

炎症や痛みのもとを抑えるロキソプロフェンの他、
痛みを抑える働きを助ける成分、
鎮静作用のある成分が配合されています。
また、ロキソプロフェンは成分的には
胃が荒れる副作用もあるので、
胃粘膜を保護する成分も一緒に配合されています。
プレミアム。

ロキソプロフェン錠「クニヒロ」

ロキソニンのジェネリック。
有効成分ロキソプロフェンナトリウムの配合量は
全く同じですが、
ロキソニンより安いです。

外用鎮痛消炎剤

外用鎮痛消炎薬のロキソプロフェン配合薬は

要指導医薬品です。
(2020年2月21日追記:第一類に変更になりました)

2020年8月22日再追記:
ロキソプロフェンが配合されている
外用薬(湿布薬など)は
2020年8月25日から
第二類医薬品に分類されます。

ギモンくん

薬剤師さんのいないお店でも
買える!

配合されているロキソプロフェンの量は

内服薬より少ないですが、

胃を介さないので、

ロキソプロフェンの副作用で

胃が荒れることがない、

というメリットもあります。

ロキソニンSテープ

すぐれた鎮痛消炎効果をもつ、
ロキソプロフェンナトリウムを
医療用と同量配合したテープ剤です。

ロキソニンSパップ

テープ剤はかぶれる、という方にはこちら。

ロキソニンSゲル

ひじ、ひざ等、テープ剤、パップ剤が
貼りづらい場所にはこちら。

ガスター10(H2ブロッカー配合薬)

ガスター10も第一三共ヘルスケアの商品で、第

一類医薬品です。

こちらもCMなどでお馴染み、超有名商品ですが

薬剤師不在のお店、時間帯は

買うことができない商品です。

お店で買う際には、

事前に電話などで薬剤師が在籍しているか、

今、店にいるかを確認しておくと

良いかもしれません。

配合されている有効成分が

H2ブロッカーだけなので、

症状によって

他の胃腸薬と使い分けることをお勧めします。

商品の種類

有効成分H2ブロッカーが配合されている

ガスター10ですが、

こちらもジェネリックが存在します。

また、医療用医薬品として処方されるものよりは、

市販薬として販売されているものの方が、

有効成分の配合量は少ないです。

H2ブロッカー(ファモチジン)配合薬

ガスター10

小さめの錠剤。
胃酸の出過ぎをコントロールすることで
症状を鎮めます。

ガスター10<散>

散剤(微粒な粉)タイプ
メントールも配合されていてさわやか。

ガスター10 S錠

水なしでも服用できて、携帯しておくと
症状が出た時にその場ですぐ使えて便利。

ファモチジン錠「クニヒロ」

ジェネリック製剤。
有効成分ファチモジンの配合量はそのままに、
価格がおさえられた商品。

ヘルペスの薬

口唇ヘルペス用の市販薬も第一類医薬品です。

薬剤師の在籍しているお店、

勤務中の時間帯でなければ

お売りすることができないので、

こちらも事前確認推奨です。

口唇ヘルペスって何?

口唇ヘルペスは、

単純ヘルペスウイルスが原因で起こる、

くちびるや、そのまわりに

小さな水ぶくれができる病気です。

単純ヘルペスウイルスは感染力が強く、

直接的な接触のほかに

ウイルスがついたタオルや食器などを介しても

感染します。

一度感染すると、症状が治まっても

ウイルスがいなくなったわけではなく、

潜伏しつづけます。

潜伏したウイルスは、

かぜ、発熱、ストレス、疲労、紫外線

などをきっかけに

再活性化し、再発を繰り返します。

再発を予防するには

口唇ヘルペスが繰り返し再発することを

予防するには

規則正しい生活習慣を身につけ、

抵抗力のある丈夫な体を作ることが重要です。

栄養バランスを考えた食事を摂り、

基礎体力を高めるために

適度な運動をしましょう。

嗜好品を慎むことも予防に繋がります。

発症した場合の注意

口唇ヘルペスは、人との接触によって感染します。

とくに症状が出ている時期は、

ウイルスを大量に放出しているため、

ヘルペスにかかったことがない、免疫のない人、

免疫があっても抵抗力が落ちている人は、

この時期の患者に接触すると

感染する確率が高くなります。

ヘルペスは感染力が強く、

患部に触れた手で触れたり、

ウイルスがついたタオルやコップなどを介しても

感染します。

したがって、親子や夫婦など、

親密な間柄で感染することが多く、

特に赤ちゃんを抱くときなどは、

患部が接触しないよう注意した方が良いです。

感染後、すぐには症状が出ず、

何年も経過してから

初めて症状が出ることもあります。

また、口唇ヘルペスは、

かぜの華、熱の華ともいわれていて、

それらの抵抗力が落ちた状態の時に

発症する傾向があります。

特にアトピー性皮膚炎の方は、

皮膚のバリア機能が低下しているので

皮膚から感染し、

広範囲のひどい症状に繋がるおそれがあり、

より注意が必要です。

口唇ヘルペスの薬の種類

お客さんがお求めになるお薬では

グラクソ・スミスクライン株式会社の

アクチビア軟膏が多いですが、

口唇ヘルペスの治療薬も何種類かあります。

アシクロビル配合薬とビダラビン配合薬

有効成分アシクロビル、ビダラビンが配合された
第一類医薬品です。
代表的な商品を紹介。

アクチビア軟膏

有効成分アシクロビルが配合されたお薬。
ヘルペスウイルスの増殖を防ぎ、
再発したヘルペスを治療します。
再発の兆しを感じたら、
なるべく早く使用しましょう。
添加物として、皮膚を保湿、保護してくれる成分、
マクロゴールも配合されているので、
肌にもやさしく、おすすめ。

ヘルペシアクリーム

上記と同じく、
有効成分アシクロビルを配合した治療薬。

アラセナS

こちらは医療用医薬品、アラセナAと同じ濃度で
有効成分ビダラビンが配合されている治療薬です。
軟膏とクリームがあります。
お好みで。

発毛薬

リアップがあまりにも有名ですが、

最近になってジェネリックが複数発売されました。

発毛薬も第一類医薬品です。

お買い物の際には、

店頭に薬剤師がいるかどうかの

事前確認をお勧めします。

その他の要指導医薬品・第一類医薬品

その他の売れている商品や、

特徴的な商品の紹介です。

ミルコデ錠A

ゼーゼー、ヒューヒューと、音を立てるような
つらいせき、たんに効果のある薬。
生薬も配合されています。

アンチスタックス

日本で唯一の、飲む、足のむくみ改善薬。
血管を強化し、血流を改善します。

これはオススメというよりも、
使用上の注意が多すぎて
扱いが難しいと話題のお薬。
(ウチだけかもしれませんが💧)

使用上の注意・服用してはいけない人が

  • 本剤または本剤の成分で
    アレルギーを起こしたことがある人。
  • 妊婦、妊娠していると思われる人、
    または妊娠を希望する人。
  • 20歳未満の人。
  • 足以外にむくみ、または全身にむくみがある人。
  • 足に激しい痛み、
    出血、色素沈着、びらんのある人。
    また、足の皮膚が褐色調に変化したり、
    硬くなった人。
  • 次の診断を受けた人。
    心臓病、肝臓病、高血圧、腎臓病、糖尿病、
    甲状腺機能障害、脳血管障害、動脈硬化症
  • 乳がん、子宮がんなどの
    手術(リンパ節切除)や、
    放射線治療を受けたことがある人。
  • 抗血小板剤、
    (アスピリン、チクロピジン塩酸塩等)
    抗凝血剤、
    (ワルファリン、ヘパリン等)
    血栓溶解剤
    (ウロキナーゼ等)で治療を受けている人。

で、この薬の服用中には
かぜ薬や解熱鎮痛剤も服用してはいけない、
授乳中の人も服用してはいけない、
服用する場合は授乳を避ける、
とあります。

更に、医師、薬剤師に相談すること、として

  • 医師の治療を受けている人。
  • 60歳以上の人。
  • 薬などによりアレルギー症状を起こしたことがある人。
  • 次の症状がある人。
    息切れ、動悸、倦怠感、黄疸、尿量減少、血尿、貧血

他、経過観察が必要、という主旨の
注意書きが羅列されていて、

これ、病院で、
診察して処方箋で出す薬じゃないの?

と思ってしまいました。
ドラッグストアなどの店舗で売るには
薬剤師の負担や責任が重すぎるだろ、と。

……お薬は用法・用量に注意して、
正しくご利用ください。

今回紹介した商品一覧

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要指導医薬品

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