今回はニキビの話です。
ニキビ、気になりますね。
思春期くらいの年頃でも気になりますが、
大人になってからも、やっぱり気になります。
お店でもにきびの治し方について
聞かれることは多いです。
ニキビの原因
ニキビは毛穴の奥の部分に
皮脂が溜まることによってできる、
小さな発疹です。
思春期などでホルモンバランスが変化して
増えた皮脂が皮膚を角化させて毛穴を塞ぎ、
その中でアクネ菌が繁殖して
皮脂を酸化させて炎症反応を起こし、
更に他の菌の感染を誘発した
結果起こります。
長い。
皮脂が毛穴に詰まって
アクネ菌が増殖することで
発生する症状です。
みじかっ!
大人のにきび
思春期のにきびは、
成長過程でのホルモンバランスの変化によって
生じることが多い症状ですが、
大人のにきびの場合もやはり、
睡眠不足、精神的ストレスなどによる
ホルモンバランスの変化が原因で
起こります(悪化します)。
また、手で触れる、髪でこすれる、
などでも悪化します。
症状と対処方法について
各症状の説明と、対処方法の紹介です。
白にきび・黒にきび
皮脂の分泌が活発な部分に
ポツポツとした膨らみができます。
毛穴の先が閉じている状態は白にきび、
開いている状態が黒にきび、
と呼ばれています。
白にきび・黒にきびは、
初期の炎症が起きていない状態です。
洗顔などのスキンケアや洗髪で様子を見ながら、
改善しない場合は
角質軟化成分の入ったお薬
(クレアラシルやビフナイトなど)を使用します。
皮脂の分泌が過剰な場合は抑制する成分、
ビタミンEなどが入ったもの を使用します。
(クレアラシル、
メンソレータムアクネスにきび治療薬など)
赤にきび
アクネ菌などが増殖して炎症を起こすと、
悪化して赤にきびと呼ばれる状態に移行します。
この状態や、かゆみ、軽い痛みがある場合は
角質軟化成分の他に抗炎症成分や、
抗菌作用のあるお薬を使用します。
(ペアアクネクリーム、エバユースにきび薬など)
黄にきび
更に重症化した、
化膿して黄みがかった痛みの伴う状態は
黄にきびと呼ばれています。
皮膚科での受診をお勧めします。
炎症が長引いたり強かった場合、
治癒後に凸凹したにきび跡が残るので、
早めの受診を推奨します。
背中にきび・からだにきび
顔ではなく、身体にできるにきびは、
細菌やカビの一種が増殖して起こる
毛のう炎です。
顔以外にできるにきびは
細菌によるものがほとんどです。
良く汗をかく場所、汗をかく時期に
起こりやすい症状です。
年齢に関係なく発症し、
にきびのように赤いボツボツの発疹が出ます。
悪化すると炎症を起こし、
膿をもった状態になります。
クロマイーN軟膏などの
抗真菌剤や抗生物質配合のお薬がおすすめです。
予防法は顔のにきびと同じく、
規則正しい生活です。
ストレス、睡眠不足、食生活の乱れに
気をつけましょう。
お薬の注意
顔は皮膚の薄い、お薬を吸収しやすい部位です。
にきびのお薬は、その性質上、
顔への使用が可能な成分配合になっていますが、
それでも
目や目の周りに使用することは危険(禁忌)
なのでやめましょう。
菌が原因の症状なので、
使用前は石鹸などで洗顔を行ってください。
また、手で直接塗る場合も、
使用前後は手をきれいに洗いましょう。
ローションタイプのお薬は
綿棒などで塗ると良いでしょう。
ニキビの薬の有効成分と作用
ニキビの薬には
- 抗炎症成分
- 皮膚軟化成分
- 殺菌成分
- 酸化亜鉛
- 漢方薬(生薬)
これらの有効成分が(またはその一部が)
配合されています。
抗炎症成分
炎症をしずめる!
主に配合されるものとして
- イソプロフェンピコノール
非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)。
炎症性のニキビに対して効果があり、
軽症〜中等症の炎症性皮疹に使用する
選択肢の一つ。 - グリチルレチン酸
抗炎症作用がある。
上記の成分があります。
皮膚軟化成分
角質を柔らかくして
皮膚の角化を治療する!
主に配合されるものとして
- 硫黄(イオウ)
脱脂作用や角質軟化作用、
抗菌作用がある。
化粧品などとも組み合わせて
使用できる。 - レゾルシン
殺菌・角質軟化作用が期待できる。
硫黄と組み合わせて
用いられることが多い。
上記の成分があります。
殺菌成分
原因菌の増殖を防ぐ!
主に配合されるものとして
- イソプロピルメチルフェノール
低刺激性の殺菌剤。
化粧品の添加物としても
用いられている。 - レゾルシン
殺菌・角質軟化作用が期待できる。
硫黄と組み合わせて
用いられることが多い。
上記の成分があります。
酸化亜鉛
皮膚を保護して
傷ついた組織の修復を
サポート!
漢方薬(生薬)
補助的に使う!
ニキビの漢方薬には主に
- 荊芥連翹湯(ケイガイレンギョウトウ)
ニキビに効果がある - 清上防風湯(セイジョウボウフウトウ)
ニキビに効果がある - 十味敗毒湯(ジュウミハイドクトウ)
化膿性皮膚疾患に効果がある
などがあります。
予防のために
にきびの予防は、清潔が大事です。
- 1日2回ほど洗顔して
肌の清潔を保ちましょう。 - 皮膚に適度な水分、油分がないと
皮脂の分泌が促進されるので、
皮脂を取り過ぎないよう注意も必要です。 - 化粧品は、
ノンコメドジェニック化粧品を選択する、
などの配慮を。 - 髪の毛、帽子などがにきびに触れると
悪化するので気をつけましょう。 - 睡眠不足は皮膚の新陳代謝を低下させ、
皮脂や老廃物を蓄積させるので、
睡眠はしっかりとりましょう。 - ストレスは身体のバランスを崩し、
皮脂の分泌が過剰になるので、
ストレスを溜めないようにしましょう。
今回紹介した商品一覧
お薬は
用法、用量に注意して
正しくご利用ください。
コメント