今日は胃腸薬の話です。
胃薬っていろいろな種類があって
どんな時に何が良いのかわからなくないですか?
販売する側にとっては、
胃腸薬と皮膚薬が難しい、という人がよくいます。
(僕もです。)
「胃酸を抑える薬はないか」と相談されました。
「胃酸がいっぱい出てる感じがする」と。
けど、「胃が痛いわけではない」と。
「逆流して吐きそうな感じはするような、
しないような」と。
「喉がつっかえる感じがする」とか。
ぶっちゃけた話、
お客さんじゃなくてウチのスタッフなんですが。
症状の原因を考える
症状別に原因と対処方法を紹介していきます。
胃痛
胃が痛い、食欲がないという人。
その原因のほとんどは胃酸の出過ぎです。
胃酸は
たんぱく質を含めたいろいろなの成分を分解する
塩酸並みの強い酸です。
たんぱく質も分解するということは、
普通に考えたら
胃そのものも
(肉だから)分解してしまいそうなものですが、
そこは上手くできていて、
胃粘膜から分泌される粘液が
保護することでそれを守っています。
ところが、ストレスなどで異常があると
保護許容量を超えるほど胃酸が出たり、
胃の機能低下で粘液の供給が少なくなり、
粘膜バリアが壊れてそのメカニズムが破綻します。
これが胃痛の原因です。
対処方法
普段から胃が痛い、胸やけがする人には、
ズバリドンピシャ、
H2ブロッカー。
市販薬だと
ガスター10などがあります。
胃酸の分泌を抑制する成分なので、
胃酸過多による胃痛、胸やけ、胃もたれ、
胃のむかつきにも対応できます。
ストレスなどで胃が痛くなりやすい人には
M2ブロッカー配合のガストール。
M2ブロッカー以外にも
- 胃酸を中和する成分
- 中和しながら粘膜を保護する成分
- 更に消化を補助する成分
も、入っているので、
胃酸過多による胃痛を抑えつつ、
胃の働きも補助するお薬です。
ガスター10は胃酸の分泌を抑えますが、
すでに分泌された胃酸に対する対処がないので
即効性でいうなら、
中和成分も入っているガストールの方が
より良いですが、
胃酸分泌を抑える薬としては
ガスター10のH2ブロッカーの方が強いので、
症状によって使い分けましょう。
胸やけ
通常、胃の入り口は
食べたものが入ってきた時だけ
開くようになっていますが、
イレギュラーでそうではない時に開いて、
胃酸が食道下部まで逆流することがあります。
これが胸やけの原因です。
対処方法
胃粘膜修復成分や、保護成分、分泌成分が
配合されたお薬がオススメです。
アバロンには
粘膜補修成分が配合されています。
スクラート(青)には
粘膜保護成分が配合されています。
胃もたれ・消化不良
食べ過ぎ、飲みすぎによる、
胃のオーバーヒートです。
胃が弱っているため、胃の活動が追い付かず、
消化しきれずに胃に残っている状態です。
対処方法
消化酵素を配合した胃腸薬がオススメです。
消化力を高めることで
胃もたれ、消化不良を解消します。
新キャスコリンSは
キャベツ由来成分MMSCと
9種類の成分が弱った胃に効きます。
新セルベール整胃<錠>
胃を守り、動かし、消化する、
3つのアクションで弱った胃に効く。
太田胃散A
胃の中の脂肪を分解して効く。
胃の中で溶けやすい。
胃痙攣
みぞおちあたりのキリキリと差し込むような痛み。
ストレスや不眠などで
自律神経が乱れて起こる場合があります。
食事とはあまり関係ないです。
同じような痛みで
病院での受診が必要な場合もあるので
注意が必要です。
たびたび起こる場合は病院受診をお勧めします。
対処方法
ブスコパンは、
胃腸の過度の緊張や痙攣をやわらげ、
症状を鎮めます。
サクロンQ。
ムカムカ、吐き気、胃痛に。
ストパンは、
胃腸の異常な収縮を抑制し、
ストレスなどによる
突発的なつらい痛みを鎮めます。
(腹痛にも)
漢方の胃腸薬
上記以外の、西洋薬では対処しづらい症状に。
- 安中散
神経性胃炎、慢性胃炎、胃腸虚弱に - 六君子湯
胃炎、胃腸虚弱、胃下垂、消化不良、
食欲不振、胃痛、嘔吐に - 黄連解毒湯
胃炎、二日酔いに - 半夏瀉心湯
急性、慢性胃炎、胃下垂、消化不良、
神経性胃炎、胃弱、二日酔い、
げっぷ、胸やけに - 半夏厚朴湯
神経性胃炎、不安神経症
※薬効のうち、胃関連のものだけ挙げています。
漢方薬についてはいずれまた。
今回紹介した商品一覧
それぞれの症状に対応した各商品の紹介です。
喉がつっかえる感じがする(終わりに)
冒頭のウチのスタッフは、本人の話を聞くと、
ストレスが原因のものと思われたので
ガストールと半夏厚朴湯をオススメしました。
半夏厚朴湯、パッケージにしっかり
「のどにつかえ感がある方に」って書いてます。
その他、ストレスには
柑橘系の果物や、香りのよい香草
を、食べると良いですよ。
とオススメして、
今回の記事はここまでです。
それではまた、次回。
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