※この記事は書き手:TBの独断と偏見に満ちた、
合格のための邪道的勉強法です。
ですが、僕はこのやり方で合格しました。
前回、最終的に
「どうするんだ、これ?」
というところで終わってますが、
今回で多分、解決します。
では、前回の続きです。
7日でうかる!登録販売者テキスト&問題集
7日でうかる!の名前通り、
試験範囲5章分を組み替えて
7分割にしているテキストですが、
多分、
普通にやったら7日では終わらないです。
また、前回のテキストもそうですが、
1周したくらいじゃ
合格するくらいの精度で覚えられません。
そして、僕の知人が
軒並み挫折しかけているように、
(4ページで挫折しかけている人もいます。)
このテキストから始めると
最初で挫折する人も多いかもしれません。
ですが、このテキストで、
僕は第一日目の1ページを見た瞬間に、
とてもわかりやすい表現で、
ほとんど感動に近いくらいの感覚になりました。
目から鱗。
交感神経と副交感神経の説明項目なのですが、
とても素晴らしく、わかりやすいです。
KINDLEでダウンロード版もあって、
僕は両方持っていますが、
受験のため、ということを考えるのであれば、
暗記用の赤い透明のシートが付属している
紙版の方がお勧めです。
高校受験、大学受験の参考書などで良くある、
記事に重ねると
赤字で書かれた重要項目が見えなくなるので
覚えるのには便利です。
(ダウンロード版は電子書籍なので、非対応です)
では、最初から触れていきます。
前説明
既に1冊別のテキストを終えているので、
本書の使い方以外は気にしなくていいです。
アイコンだけ注意しましょう。
第1日 薬の作用を知るための重要なポイント
先に挙げた、
交感神経と副交感神経をライオンに喩て
説明しているのが
わかりやすいし、素晴らしい
と思いました。
当時、滅茶苦茶腑(ふ)に落ちて、
わかる、わかるぞ!と
ちょっとした高揚感を味わいました。
ただ、
- 交感神経と副交感神経
- アドレナリン様作用
- 抗コリン作用
- 抗ヒスタミン作用
- プロスタグランジンと解熱鎮痛薬
これを
試験勉強開始1日目で全部詰め込む
って構成が
かなり無理があるんじゃないか、
と思ってしまいます。
「7日でうかる」というよりは、
「これくらいやらないと7日じゃ受からない」
ってことだと思いました。
説明に関しては、
7日で受かるために『完全攻略』よりは
大分そぎ落として、
ポイントだけを攻めている感じがします。
『完全攻略』の方を1周終わってる状態であれば、
割とすんなりいけそうに思います。
僕が思う2冊併用の意味
普通に考えたら
3カ月で2冊もやるのって大変だ
と、思われるかもしれないですが、
やってる内容は結局同じで、
同じ内容をもう一度、違う形でやっているので、
学校でいうところの
別々の教科の別々の参考書を2冊やる、
と思うほど大変ではないと思います。
先に完全攻略の方の第1章から一回りやった後で
このテキストをやると、
逆に難関の3章から始まるのが
有難い感じさえします。
過去問などの問題も多いので、
復習しつつ実際の問題形式も学べます。
「7日でうかる」ためにかなり実践的で、
仕上げにもちょうど良いです。
僕のやり方では2周目にあたる今回は
前回まで使っていたテキストと併用なので
前テキストで再び
1章から復習しながら、3章からも復習している感じ
になってます。
第2日 繰り返し登場する成分を効率よく学ぶ
引き続き3章の内容が続きます。
- かぜ薬
- 鎮咳去痰薬。口腔咽喉薬
- アレルギー用薬・鼻炎用内服薬
- 催眠鎮静薬・眠気防止薬
- 乗物酔い防止薬
薬の成分目いっぱい詰め込んできました。
暗記用の赤い透明のシートを使って、
隠れる部分を中心に覚える感じで。
僕の考える実践的な覚え方
一応これは
試験に受かるための勉強
であって、
登録販売者が覚えるべきことを
1から学んでいくやり方
ではありません。
経験なしの一般で受けた場合、
試験合格後、最低2年は研修です。
勉強する時間はたっぷりあるし、
ひとりで売り場に立つこともありません。
まずは試験に受からないと、
どんなに正確に覚えたとしても意味がないのです。
はっきり言って邪道ですが、
試験に受からなければ、そこから先はないので、
こじつけでもなんでも、
覚えやすいように覚えましょう。
省エネで、効率よく、限られた時間を有効に。
塩酸塩とか、塩化物とかそういう
後ろの方に付いてる漢字は
今は大体わりとどうでもいいです。
優先順位が低い。
(試験合格後にゆっくり覚えてください)
○○エフェドリンときたら、大体
アドレナリン作動成分です。
大体と書きましたが、知ってる限りそんなもんだし、
僕は決め打ちしました。
グアイフェネシンとか、
グアヤコールスルホン酸とか、
長いのも別に今は全部覚えなくていいです。
試験では、覚えてなくても
読んだときに分かればいい。
グア~何とか、ときたら大体去痰成分です。
何とかマレインときたら、
大体が抗ヒスタミン成分です。
○○尿素ときたら、
大体が催眠鎮静成分です。
そんな風に、わかりやすく、覚えやすく、
自分にあった加工をして軽量化して覚えましょう。
受験後、合格してから
しっかりちゃんと勉強して覚えましょう。
受験後の方が先は長いので大丈夫です。
読んでいて法則性を見つけたら、
どんどん端折りましょう。
第3日目 多くの成分が含まれる医薬品
はい。
ここまで、手元のテキストだと
1日目が17ページ(最後にある過去問除く)
2日目も17ページ(同上)
3日目は何ページあるでしょう?
48ページです。
1日で覚えるのは無理だと思います。
7日でうかるためには
それだけ詰め込まなければならない、
ということでしょうか。
自分が勉強した時もこのテキストでは
この辺が一番の難所でした。
気合い入れて覚えましょう。
僕が考える、覚えられない人のために
2日目の項目でも書きましたが、
例えば
「胃薬の成分で金属っぽいのは制酸成分」
とか、
ある程度端折れるところは端折れますが、
この辺はあまりそういう法則性もないので、
覚える手抜きは結構難しいです。
なので、それこそ真剣に覚えましょう。
学生時代の受験生のように、
単語帳に分かりづらい、
覚えづらい成分と薬効を書いて、
仕事の合間、学校なら休み時間、
お昼休みなどに見て覚えてもいいし、
今ならスマホのメモ帳に
そういった成分を書き出して、
手が空いた時に見て覚える、頭の中で反芻する、
等の方法もあります。
また、今ならスマホで
APPSTORE、GooglePlayなどで検索すれば
登録販売者受験用のアプリが色々出てきます。
無料版でも
ちょっと空いた時間にやるには充分なので、
まとまった時間がない時は
そちらで勉強するのも良いでしょう。
もう一つ。
ネットで
登録販売者試験に関係するサイトもあります。
スマホを使ってそちらの方で
空き時間に勉強するのも良いかもしれません。
実質2周目とはいえ、
とにかく覚えることが多いです。
奥の手
僕が試験に通ったのは4年前なので、
覚え方はわかっていても、
最近の出題傾向は把握していないのですが、
どうでしょうか?
出題傾向にある程度の偏りは見られますか?
『完全攻略』の方で
1度一通り終えているわけでもあり、
そろそろ上で言ったような
空き時間にテキストの勉強のほかに
並行してアプリや勉強サイトなどで
過去問を解いていって、
場数を踏んでいった方が良い頃でもあります。
各都道府県(この記事の場合大阪)で
近年5年分の過去問を解いていくくらいが
良いと思われますが、
時間が足りない人はその際に
出題傾向をなんとなく見てみるのも
良いかもしれません。
というのは、僕が受験した年は、
その年から過去5年くらいの過去問を
解いていってみると、
「漢方薬」関連の出題率が低い。
ない、というのではなく、
合格最低点84点から逆算すると
配点率が低いように感じられました。
84点で合格するということは、
36点落としても受かる、
ということです。
1問1点なので、
36問間違っても各章最低点をクリアできていれば
(1、2、4、5章が7点、3章が14点)合格する、
という計算が成り立ちます。
そう考えた結果、
当時受験勉強後半で時間がないと思った僕は
漢方薬関連をほぼ捨てました。
この頃になると、僕は過去問をやっていくと、
1章、4章、5章は各20点満点中、ほぼ満点か、
落としても1、2問くらいだったわけです。
(1、4、5章は比較的覚える要素も少ないので)
つまりこれだけで最低でも54点は取れる。
2章も3章ほどではないにしても、
ちゃんと勉強していれば
20点満点中15点はコンスタントに取れる内容です。
(思いっきり主観ですが)
そうなると、計算上は84-69=15で、
実は
難所であり、落とすと合格は難しい、とされている
3章は、僕の場合計算上は40問中
25問は間違っても大丈夫、
ということになります。
漢方薬、3章の
40問中15問取れなくなるほど出ますか?
絶対出ないと思ったので、この項の後半にある
細かい字で書かれた、
漢方薬の辞典のような内容のページは
赤字赤線で書かれた部分と、
何にマオウ、カンゾウ、ダイオウが入っているか、
それ以外では
重要とか出題と書かれた部分だけをなるべく
覚えるようにして、
むしろ他を落とさないことの方に
注力していきました。
結果試験当日の1週間前までには
過去問で毎回合格圏になり、
本番では120点中105点でした。
覚えられない部分、苦手な項目は得意分野で
フォローする、という考え方もあります。
120点を有効的に活用しましょう。
(僕の経験談です。あくまで自己責任で。)
第4日 外用薬、禁煙補助薬、一般用検査薬等
手元のテキストでは
過去問を除くページ数22ページです。
3日目の半分以下です。
そう考えると気持ちも楽です。
覚えるしかない内容なので、引き続き気合で。
空き時間を注ぎ込んで、覚えていきます。
このテキストでは
4日目で3章の分の勉強は終わりますが、
ちょうどそれくらいか、もうちょっと早いくらいに
もうひとつのテキストの方の1、2章分も終わって
ちょうど入れ替わるはずです。
赤字部分、赤線部分を中心に覚えて行きましょう。
第5日 薬事関連法規。制度と医薬品の基本的な知識
こちらのテキストでの峠を越えました。
もうひとつのテキストの方でも書きましたが、
厚生労働大臣とか、
消費者庁とか、
消費者庁長官とか、
薬事・食品衛生審議会とか、
都道府県知事、保健所設置市市長。
どれとどの説明が結びついてるか、
そこを覚える以外は
前テキストとこのテキストで
2回やれば充分な内容です。
1個追加すると、GLPとかGCP、GPSP、GVP。
何の略で、どういう意味か、
その説明も覚えておくと良いでしょう。
(僕の時の試験では確か出ました。)
第6日 人体の構造と働き、薬の働く仕組み、副作用
終わりが見えてきました。
過去問以外のページ数、22ページ。
短いです。
ここは2章+その他ですが、つまり、
2章で覚えることってこれくらいしかない
ってことです。
ですが、試験での配点は20点あるので
しっかり覚えて備えましょう。
取れるところで確実に点数を稼ぎましょう。
第7日 医薬品の適正使用・安全対策
5章に該当します。
最後です。
過去問と
最後の注意書きの辞書みたいな部分を除けば
14ページです。
主に添付書関連と、副作用関連(制度)の話です。
漢字の名称が多く出てくるので、
その名称と説明を頑張って
出題傾向に合わせた覚え方をしましょう。
終わりに、そしてそれから先
途中から試験に関連する
「僕の考える」もなくなってしまいましたが、
両方のテキストを終えて、ここまで来たら、
あとは過去問を出来るだけ多く解いて、
自信をつけてください。
最低でも84点はクリアできるはずです。
後は試験当日まで覚えたことを忘れないように
スマホのメモやアプリ、
ネットの試験サイトなどでも問題を解いたりして、
頭に馴染ませてください。
試験当時の僕は、試験日1週間くらい前には
過去問で合格圏内だったので、
その状態を維持することに気を使って、
早く本番になれ!と思っていました。
この先ですが、
3カ月の突貫工事で覚えたことなど、
日常で接する機会がなければ
すぐに忘れてしまいます。
折角覚えたことです。
大事にしたいですよね。
これから先も勉強することはたくさんありますが、
登録販売者の仕事は楽しいですよ。
最後に。
僕の考える根本的なコツのようなもの
勉強が楽しいと思い込むこと。
没頭すること。
それが絶対に自分に必要なことだと信じること。
あとは、この記事の日付の段階ではまだ
願書提出はしていないでしょうが、
結構お金もかかるので
後には引けないと退路を断つこと。
そして、受かった後、
生活が変わるという楽しい妄想。
以上、僕の登録販売者試験体験記のような、
試験シリーズでした。
受験される方の健闘を祈ります。
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