こんにちは、TBです。
今回は今の時代の水虫の話です。
僕自身が水虫ではない、なったことがないので
この仕事を始めるまで
考えたこともなかったのですが、
水虫の薬で前に言われて
「ああ、そうか」
と思った話。
同じ薬を何回も買うのは
それ、治ってない、効いてないからだよね、と。
そして新しい薬がどんどん出るのは
前からある薬が
効いてないと思っている人が多いからだよね、と。

最近の水虫薬、主流3成分
根治療法ではなく、対処療法、
治療ではなく、症状緩和、
と言われている、市販薬ですが、
水虫だけは、(おそらく)唯一、
市販薬でも治療できます。
治ります。
現在ドラッグストアなどで売っている、
市販薬で一番新しく、効果がある、
といわれている成分は
ざっくり言うと3つあります。
それが
- ラノコナゾール
- テルビナフィン
- ブテナフィン
です。
市販薬でそれ以外の成分が配合されている薬は、
今日の時点では
どれも型の古い薬、
ということになります。
第三世代と言われているこれらの成分、
ほかにもありますが市販されていないので
割愛します。
お薬を使う前に
繰り返し使う、買い続けるの原因の一つが
昔からある薬を
「昔から使っているから」
と、そのまま使い続けているパターンです。
何か月も継続して使い続けているということは、
その薬が効いてないか、
そもそも水虫ではないか
のどちらかです。
水虫か、湿疹か、それ以外の何かか。
はっきりしない時は、
まずは皮膚科で受診されることを
お勧めします。
優れた3種類の成分が配合されたお薬
3種類の成分の違いというか、
ぶっちゃけどれが1番良く効くのか、
ということについては、
3つとも同世代の成分で、
効き目は大体同じくらいの感じです。
ラノコナゾール
代表的な、メジャーな薬でいうと
【指定第2類医薬品】
ピロエースZ各種 第一三共ヘルスケア
がありますね。
ラノコナゾールは
他の2種と世代区分け的には同世代ですが、
1番新しく出てきた成分で、
低濃度でもちゃんと効果がある優れものです。
とりあえず、最新が好きな人、
最新を試してみたい人にも。
テルビナフィン
メジャーどころでいうと、
【指定第2類医薬品】ラミシールプラス各種
グラクソ・スミスクライン・
コンシューマー・ヘルスケア・ジャパン
優れた有効成分、
テルビナフィン配合された水虫薬です。
1日1回でしっかり効きます。
ブテナフィン
【指定第2類医薬品】ブテナロックVα各種
久光製薬
優れた有効成分
ブテナフィンが配合された水虫薬です。
ちなみにテルビナフィンとブテナフィンは
違う成分ですが、
作用的にはほぼ同じと考えて問題ないです。
効果を実感できない時
もし3つのうちの1つを使ってみて、
効果が実感できなかった場合、
残り2つのうちの1つ、
それでも効かなかった場合、
最後の1つ、といった風に
お薬を変えてみて、
それでも効果が実感できなかった場合は、
病院での受診をお勧めします。
※市販されている第3世代の水虫のお薬は
2020年2月現在、3種類ですが、
医療用医薬品を含めると5種類あります。
形状の違い
クリーム、液剤、軟膏、スプレーなどがあります。
クリーム剤
キズがついていない、
カサカサ状態に使われる基剤としては
クリーム剤が適しています。
クリーム剤は油と水を乳化させたもので、
塗りやすく、皮膚にすりこむと見えなくなります。
薬効成分が中まで浸透していくので効果的です。
液剤
成分として、アルコールなどが使われていて
(油が入っていないので)
より浸透しやすいが、刺激が強い。
皮膚が厚く、硬くなっているような部分に。
軟膏
刺激が少ないので、
ジュクジュクしている沁みそうな部分に。
患部がジュクジュクしている状態の場合、
液剤やクリーム剤では
逆効果になる場合があります。
軟膏は油性なので、
使う量によってはベタベタして
敬遠されがちですが、
保湿効果も高く、
皮膚になめらかさ、
潤いを与えます。
患部がジュクジュクしている場合は
軟膏を使いましょう。
化膿している場合はそれが治ってからから使用します。
まずは化膿治療に抗菌成分などを含む
外用薬を使いましょう。
スプレー剤
形状的に手軽で使いやすいですが、
効果のほどは……
あまりオススメはしません。
一般用医薬品が効かない水虫
爪の水虫を治せるお薬は
ドラッグストアで売っているような
一般用医薬品にはないので、
皮膚科受診をオススメします。
使用上の注意
効かないと思ってしまう、
ぶり返してしまうもう一つのポイント。
表面は治っているように見えるので、
治ったと思ってやめてしまう。
使用期間として、治ったと思ってから
更に1か月くらいを目安にご利用ください。
もう治ったと思ってやめてしまって、
実はまだ内側に残っていてぶり返す、
というケースも多いです。
水虫のお薬は
そう何回も買うものではないのですが、
なかなか治らずに
何回も買ってしまうのはこのためです。
そして、最後にしてそもそもの根本的なポイントです。
何度も言いますが、
その症状は本当に水虫ですか?
ということ。
今回紹介したお薬は、
水虫にはとてもよく効く、
現時点での一般用医薬品では
これしかない!
というレベルのお薬ですが、
それは症状が水虫であれば、です。
水虫ではない症状の場合、
かえって悪化してしまうこともあるので、
確かではない場合は
医療機関で受診して確かめた方が良いでしょう。

お薬は
用量用法に気を付けて、
正しくご利用ください。
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